米と水と人と。
大切につくられた米を
ぎりぎりまで磨き、
やまがたのおいしい水、寒い冬、
そういった自然の助けを
もう一度借りて、仕込んでいく。
酒の澄んだ一滴、一滴は、自然の神様が作る。
人の力のおよばないことがたくさんあるからね。
それでも。と地元杜氏の相田さんは言う。
酒造りは、製造業じゃなく、
「農業」だと考えているんです。
材料の米は、土や水や季節、天候、そういった
自然と相談しながら、力を合わせて、
育んでいく。酒も同じです。
思い通りの酒ができたときは、
うれしいという思いより、
ホッとするきもちの方が強い。
それと、感謝ですね。
日本酒は磨かれ、醸され、
澄み切った味わいと、
フルーツのような
豊かな香りを放つ。
お酒が苦手な人でも
小さなグラスで、
アペリティフや、
ナイトキャップとして。
それもありだと思うのだが、
いかが。
ほら、
ふわっと、太陽と
豊潤な大地の
香りに包まれる。